コメント力
ここにレビューする力もコメント力なのであろうがまだまだ力不足だということを先に述べておく。 この本は方法論としての「コメント力の鍛え方」ではなく、現在メディアで活躍している有田氏がこれまでに自分に影響を与えたもの、彼自身の考え方を自伝風にそして比較的抽象的に書かれたものである、という印象がある。ただし、それは決してマイナスの側面のみをもつというものではなく、はっきり書かれていないからこその思考させるという役割を持っているようにも思う。コメントのときの文章力、説得力を増すためのいわゆるプレゼンテーション能力というものではなくもっと基本的な人との信頼関係、精神論など深層部分での話が多かった。つまり、速効性を期待する人にはたいしておすすめはできないが「コメント」というものを深く思考したい方にはおすすめの一冊である。
コメント力
多くの情報や経験を凝縮したものであるコメントであり、たった一言の奥には、窺い知れない苦労などがあるからこそ、その言葉に感動するのであろう。著者のプロ意識が伺える一冊である。
自分の言葉を探り当てよう
コメント力を鍛えることは、ジャーナリストでない私の日々の生活にも意味あることです。人に強く何かを伝えたいと思うとき、的確に伝えたいならば、たくさんの情報と語彙をもって、慎重に言葉を選ばなければならないことをあらためて確認しました。またその情報や言葉が、自分の中で消化されていない、いい加減なものであれば、そのコメントのもつエネルギーは少ないことを知りました。「自分の言葉を探り当てること、それがコメントの精髄だ」と有田さんは言っています。有田さんの仕事に対する姿勢には、どんな職業にも通じる哲学があります。
気づく力の鍛錬が、気づかせる力になる
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気骨ある言葉を紡ぎだす有田マジックが分かる
浅学にしてコメンテータという仕事を全く理解していませんでした。思いついたことを好きなようにコメントするお気楽なお仕事なのかと思っていましたが、この本を読んで意識が一新されました。何秒という限られた時間でメッセージを発する奥には、大変地道な毎日の情報収集があり、言葉選びがあり、そしてさらにその奥には、社会に対する確固たる思いがあるということが分かります。テレビという表舞台と、ジャーナリストとして、いわば裏方の世界とを行き来される有田氏ならではの芯のある言葉が心に残りました。言葉を仕事にしている人は勿論、そうでない人も「普段の何気ない一言」を見直したくなる本です。
日本放送出版協会
コメント力 コメント力―「できる人」はここがちがう (ちくま文庫) インタビュー術! (講談社現代新書) 部下力―上司を動かす技術 (祥伝社新書) 「格差突破力」をつける方法―勉強法から人生戦略まで (新書y)
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